スマートコミュニティ稲毛の費用・評判・デメリット【2026年8月更新】

最終更新日:2026年9月27日(空き状況・中古の節と要約・FAQの食い違いを直しました。数字の時点は各表に書いています)

スマートコミュニティ稲毛とは?(このページの結論)

  • スマートコミュニティ稲毛とは、千葉市稲毛区にある日本初のCCRC型シニア向け分譲マンションです。運営は株式会社スマートコミュニティ。
  • 初期費用はお一人で3,630,000円(入会金2,090,000円+施設利用権利金1,540,000円・消費税込)。お二人での入会は6,160,000円です(公式サイト「施設利用費・ご入会条件」・2024年6月現在)。
  • 月額の施設利用費は朝夕付コースで113,630円(消費税込・1人)。同居者は1人につき月10,010円割引されます(同上)。
  • これとは別に居室(スマートヴィレッジ稲毛)の購入代金が必要です。公式の価格はA・B棟490万円〜/G1棟1,890万円〜/D棟2,060万円〜(公式サイト「ルームタイプ」・2026年6月現在)。
  • 管理費・修繕積立金を含む実際の生活費は、単身で月およそ12.7万〜14.8万円(水道光熱費・固定資産税は別途)。棟によって管理費が大きく違います(後述)。
  • 入居対象は原則満50歳以上で、健康的に自立した生活ができる方。介護が必要になった場合は併設の居宅介護支援事業所が対応しますが、介護付有料老人ホームのような施設内介護とは仕組みが異なります。
  • 販売中の住戸は3棟あわせて50戸(公式「物件概要」・情報登録日2026年2月3日)。

目次

スマートコミュニティ稲毛の基本情報(概略表)

まず、施設の種別・費用・入居条件の要点を一覧で確認します。

住宅名/施設名 スマートコミュニティ稲毛(居住棟の分譲マンション名:スマートヴィレッジ稲毛)
運営会社 株式会社スマートコミュニティ
施設種別 シニア向け分譲マンション(日本初のCCRC)
入居対象 原則満50歳以上・健康的に自立した生活を送ることができる方
初期費用(会員) 3,630,000円(お一人・消費税込)/お二人6,160,000円 ※居室購入代金は別途
月額利用料の目安 113,630円/人(朝夕付コース・消費税込)+管理費・修繕積立金
居室価格 490万円〜(A・B棟)/1,890万円〜(G1棟)/2,060万円〜(D棟)※公式「ルームタイプ」2026年6月現在
販売中の戸数 合計50戸(A・B棟6戸/D棟15戸/G1棟29戸・情報登録日2026年2月3日)
所在地 千葉県千葉市稲毛区長沼町93-1(クラブハウス)/JR稲毛駅からバス約18分
公式サイト スマートコミュニティ稲毛 公式

※費用は公式サイト「施設利用費・ご入会条件」(2024年6月現在)、居室価格は「ルームタイプ」(2026年6月現在)、戸数は「物件概要」(情報登録日2026年2月3日)による。

スマートコミュニティ稲毛とは(CCRCとは・呼び方の違い)

スマートコミュニティ稲毛とは、自立したシニアが同世代と交流しながら暮らす、分譲マンションと大規模共用施設が一体になったコミュニティです。

CCRCとはContinuing Care Retirement Communityの略で、元気なうちに入居し、必要に応じてケアを受けながら住み続けることを想定した高齢者コミュニティを指します。介護を受けることを前提とした有料老人ホームとは、この点で出発点が違います。

居住棟のA・B棟は2010年1月竣工(公式「物件概要」)。有料老人ホームのような介護施設ではなく、所有権付きの分譲マンションであるため、購入した住戸は自身の資産となり、転売や相続が可能です(公式「よくあるご質問」)。

「スマートコミュニティ 稲毛」「スマートシティ稲毛」との違い

検索では「スマートコミュニティ 稲毛」「稲毛スマートコミュニティ」「稲毛 スマートコミュニティ」など語順の異なる表記が使われますが、いずれも同じ施設を指します。「スマートシティ稲毛」と呼ばれることもありますが、正式名称はスマートコミュニティ稲毛です。

また「スマートヴィレッジ稲毛」は、コミュニティ内にある分譲マンション(居住棟)の名称です。「稲毛 高齢者マンション」「稲毛シニアマンション」で探している場合も、千葉市稲毛区で最大規模のシニア向け分譲マンションはこの施設にあたります。

スマートコミュニティ稲毛の特徴・共用施設

特徴1:会員制クラブハウスとグラウンド

住民専用のクラブハウスとグラウンドがあり、日常の活動がコミュニティ内で完結します。第三者の施設見学レポートによれば、敷地は東京ドーム約2.5個分、クラブハウスは約1万平方メートル、グラウンドは7万平方メートルを超える広さです(三井不動産のケアデザイン「施設見学レポート」)。

同レポートでは、メインダイニング、バーラウンジ、フィットネスジム、音楽スタジオ、読書ラウンジ、カラオケルーム、卓球場、シミュレーションゴルフ、麻雀ルーム、和室などが挙げられています。屋外には野球場、テニスコート、70ヤードのゴルフ練習場、バーベキュー広場、一周700mのジョギングコースがあります。

特徴2:食事は共用ダイニングでとる設計

月額の施設利用費は朝夕の食事付きが基本コースです。前掲の見学レポートでは、朝食はビュッフェスタイル、夕食は「なだ万」監修メニューに加え、栄養士による減塩・低カロリーのコースも選べると報告されています。

居室にもキッチンがあり自炊は可能で、居室まで弁当を届ける有料サービスもあります。ただし治療目的の制限食には対応していません(公式「よくあるご質問」)。

特徴3:24時間有人フロントと所有権方式

各住戸のインターホンは24時間有人のフロントとつながっており、夜間もお部屋からスタッフと連絡が取れます。住戸は老人ホームで一般的な利用権方式ではなく区分所有権付きのため、資産として転売・相続ができます(公式「よくあるご質問」)。

スマートコミュニティ稲毛の費用・価格(初期費用・月額・退去時)

費用は「会員としての費用」と「住戸の購入代金」の二本立てです。公式サイトでは費用情報が複数ページに分かれているため、ここで一覧に整理します。

初期費用(入会時・消費税込/2024年6月現在)

項目 お一人での入会 お二人での入会
入会金 2,090,000円 3,080,000円
施設利用権利金 1,540,000円 3,080,000円
合計 3,630,000円 6,160,000円

※公式サイト「施設利用費・ご入会条件」(2024年6月現在)。上記とは別に、居室「スマートヴィレッジ稲毛」の購入代金、登記費用、固定資産税・都市計画税、印紙代などが必要です。

月額費用(施設利用費・消費税込/2024年6月現在)

施設利用費(朝夕付コース) 113,630円/人
同居者割引 同居される方は1人につき月10,010円割引(お二人なら合計217,250円)
お食事自由コース等 公式サイトに用意がある旨の記載はあるが、金額は非掲載(要問い合わせ)
マンション管理費 8,000〜23,000円(棟により異なる・2人入居は+2,000円)
修繕積立金 5,530〜14,370円(棟・住戸により異なる)
駐車場(希望者のみ) 6,000円〜7,150円/月(棟・区画により異なる)
別途かかるもの 水道光熱費・固定資産税・各種オプション費用・一部アクティビティの都度利用料・トランクルーム利用料

※施設利用費は公式サイト「施設利用費・ご入会条件」(2024年6月現在)、管理費・修繕積立金・駐車場は公式「物件概要」(情報登録日2026年2月3日)による。なお公式サイトの「よくあるご質問」には朝夕付コースを110,660円とする記載も残っており、ページによって金額が異なります。契約前に必ず最新額を公式へご確認ください。

退去時の費用

退去時の費用について、公式サイトには具体的な金額の記載がありません。分かっているのは、住戸は転売が可能で、管理費と修繕積立金の支払い義務は次の所有権者へ移ること、そしてスマートコミュニティの会員資格は転売できないことです(公式「よくあるご質問」)。

入会金・施設利用権利金の返還規定や償却期間、原状回復費用の扱いは公式サイトで確認できませんでした。金額に関わる重要な条件のため、契約前に重要事項説明で必ず確認してください。

スマートコミュニティ稲毛の生活費は月いくら?(棟別の総額シミュレーション)

実際に毎月出ていく金額は、施設利用費113,630円だけではありません。ここでは公式の管理費・修繕積立金を足した総額を棟別に試算します。

単身で入居した場合(朝夕付コース)

棟 施設利用費 管理費 修繕積立金 月額合計の目安
A・B棟 113,630円 8,000〜14,000円 6,800〜14,370円 128,430〜142,000円
D棟 113,630円 8,000〜15,700円 5,530〜12,590円 127,160〜141,920円
G1棟 113,630円 21,000〜23,000円 10,140〜11,200円 144,770〜147,830円

ご夫婦2人で入居した場合(G1棟の例)

施設利用費(2人分・同居者割引後) 217,250円(113,630円+103,620円)
管理費(2人入居は+2,000円) 23,000〜25,000円
修繕積立金 10,140〜11,200円
月額合計の目安 250,390〜253,450円

※施設利用費は公式「施設利用費・ご入会条件」(2024年6月現在)、管理費・修繕積立金は公式「物件概要」(情報登録日2026年2月3日)をもとにSMISYが試算した目安です。水道光熱費・固定資産税・医療費・駐車場代・個人の交際費は含みません。実額は住戸ごとに異なるため、必ず公式にご確認ください。

ポイントは、G1棟は管理費が21,000〜23,000円と他棟の2倍前後である点です。同じコミュニティでも棟によって月々の負担が1.5万円ほど変わるため、購入価格だけでなくランニングコストで比較することをおすすめします。

棟・ルームタイプ別の価格・面積・空き戸数一覧

居室の広さと価格は棟ごとに大きく異なります。公式サイトの「ルームタイプ」と「物件概要」に分かれている情報を、1つの表にまとめました。

棟 ルームタイプ 間取り 専有面積 価格 竣工/総戸数/販売中
A・B棟 A2 type 1K 33.24平方メートル 490万円〜 2010年1月/510戸/6戸
A・B棟 B3 type 1LDK 70.12平方メートル 490万円〜
D棟 D2 type 1LDK 55.71平方メートル 2,060万円〜 2015年2月/103戸/15戸
D棟 F2 type 1LDK 67.01平方メートル 2,060万円〜
G1棟 C1 type 1LDK 46.17平方メートル 1,890万円〜 2017年3月/125戸/29戸
G1棟 F2 type 1LDK+S 57.30平方メートル 1,890万円〜

※価格・面積は公式サイト「ルームタイプ」(2026年6月現在)、竣工・戸数は公式「物件概要」(情報登録日2026年2月3日)。専有面積にはトランクルーム(D棟1.19平方メートル、G1棟1.65平方メートル)を含みます。

A・B棟は2010年竣工の中古住戸のため490万円台からと価格が抑えられており、新しいG1棟・D棟は1,890万円〜2,060万円台です。会員としての初期費用363万円を足すと、最も安いA2・B3 typeで合計853万円程度、G1棟のC1 typeで2,253万円程度が入居時の総額の目安になります。

なお物件概要(2月3日登録)では、下限がD棟540万円・G1棟1,650万円となっています。同じ公式サイトでもページで値が違うため、次の節に並べました。

スマートコミュニティ稲毛の空き状況(2026年9月時点の確かめ方)

公式サイトに載っているのは、棟ごとの販売戸数までです。間取り別の空きは載っていないので、公式への問い合わせで確かめましょう。下の数字は、2026年9月21日にSMISYが公式サイトで確かめました。

公式「物件概要」の販売戸数(情報登録日2026年2月3日)

公式「物件概要」の販売戸数は、3棟あわせて50戸です。ただし9月21日の時点でも、情報登録日は2026年2月3日のままです。取引条件の有効期限も2026年3月31日と表示されたままになっています。つまり50戸は、2月に登録された時点の数字です。

棟 販売戸数 総戸数 販売価格(物件概要・2月3日登録) 販売価格(ルームタイプ・6月現在)
A・B棟 6戸 510戸 470万円〜1,260万円(最多価格帯400万円台・4戸) 490万円〜
D棟 15戸 103戸 540万円〜2,180万円(最多価格帯1,800万円台・8戸) 2,060万円〜
G1棟 29戸 125戸 1,650万円〜1,830万円(最多価格帯1,700万円台・15戸) 1,890万円〜
E棟・F棟 完売(公式「ルームタイプ」の表示)

※販売戸数・総戸数・物件概要の価格は公式「物件概要」(情報登録日2026年2月3日・2026年9月21日確認)、ルームタイプの価格と完売表示は公式「ルームタイプ」(2026年6月現在)による。C棟は物件概要の登録が2021年3月で止まっているため、表に入れていません。

同じ公式サイトでも、物件概要とルームタイプで価格の下限が一致しません。登録・更新の時点が違うためです。実際の価格は住戸ごとに決まるので、問い合わせのときは「どの住戸の価格か」を確かめてください。

完売している棟(E棟・F棟)とC棟の扱い

公式「ルームタイプ」では、E棟とF棟が「完売しました」と表示されています。物件概要には、F棟の2018年登録の掲載も残っています。C棟は完売の表示がなく、物件概要の登録が2021年3月(販売戸数2戸・取引条件の有効期限2021年9月30日)で止まったままです。C棟・F棟の掲載は、どちらも今の販売情報ではありません。売主から買える棟として案内が続いているのはA・B棟・D棟・G1棟の3棟です。

今の空きを確かめる手順

  1. 公式「物件概要」を開き、情報登録日を見てください。日付が2026年2月3日から進んでいれば、販売戸数も新しくなっているはずです。
  2. 希望の棟・間取り・階を決めて、公式サイトから問い合わせます。ルームタイプ別の残り戸数は公式サイトに載らないので、問い合わせでしか分かりません。
  3. 問い合わせのときに、物件概要の販売戸数が今も合っているかをあわせて聞くと確実です。

「販売中」と「空室」は同じではありません

公式「物件概要」の販売戸数は、売主のスマートコミュニティが売り出している住戸の数です。売主が売るA・B棟の中古住戸は、この50戸に入ります。所有者個人が売りに出す住戸や、貸しに出す部屋は入っていません。個人の売り出しの探し方は、次の節の「中古で買う」にまとめました。

中古で買う・売る・貸す(A・B棟490万円〜)

スマートヴィレッジ稲毛は所有権付きの分譲マンションなので、中古として買うことも、住んだあとに売ることもできます。ここでは買う・売る・貸すに分けて見ていきましょう。

中古で買う(売主の住戸は仲介手数料なし)

公式「ルームタイプ」は、A・B棟を「分譲マンション・中古物件」と表記しています。2010年1月竣工の住戸で、価格は490万円〜(税込・2026年6月現在)です。物件概要(情報登録日2026年2月3日)では470万円〜1,260万円、最多価格帯は400万円台となっています。

売主はスマートコミュニティ自身なので、仲介手数料はかかりません(公式「ルームタイプ」の注記)。ただし会員としての初期費用3,630,000円(お一人・2024年6月現在)は、中古で買う場合も別に必要です。最も安いA2・B3 typeでも、住戸と会員費用を合わせて853万円程度が入居時の目安になります。

D棟(2015年2月竣工)とG1棟(2017年3月竣工)にも販売中の住戸があります。ただし公式サイトが「中古物件」と表記しているのはA・B棟だけです。

所有者個人が売りに出す住戸は、売主の50戸とは別に探します。不動産ポータルサイトで「スマートヴィレッジ稲毛」と物件名で検索するか、地元の仲介会社に相談するのが一般的な探し方です。仲介会社を通すと、仲介手数料がかかる場合があります。共用施設を使うための入会が要るか、その費用はいくらかも、買う前に公式へ確かめておきましょう。

売る(転売できます・会員資格は移りません)

住戸は転売が可能で、管理費と修繕積立金の支払い義務は次の所有者へ移ります。一方で、スマートコミュニティの会員資格は転売できません(公式「よくあるご質問」)。買い手が共用施設を使うために改めて入会が要るのか、その費用がいくらかは、公式サイトに明記がありません。将来の売却を前提に買う方は、契約前に確かめておくと安心です。

相続も可能です(公式「よくあるご質問」)。相続した家族が住むときは、会員の入会条件(原則満50歳以上・健康的に自立していること)を同じように求められる可能性があります。改めて入会が要るかは公式に明記がないので、事前に確かめておくと安心です。

貸す・借りる(公式サイトに賃貸の案内はありません)

公式サイトが案内しているのは購入(分譲)です。「よくあるご質問」にも、賃貸に関する記載はありません(2026年9月21日確認)。所有者が住戸を貸しに出せるかどうかは、公式サイトでは確かめられませんでした。貸す前提で買いたい方や、借りて住みたい方は、公式へ直接お問い合わせください。

スマートコミュニティ稲毛の評判・口コミ(良い点/気になる点)

評判は「コミュニティと共用施設の充実」が支持され、「立地と費用構造」「介護が必要になったあと」に懸念が集まる傾向があります。まず論点を早見表で整理します。

評価されている点 検討時に気になる点
同世代との交流が生まれやすい(1,000人規模の共用施設) JR稲毛駅からバス約18分で駅近ではない
ジム・ゴルフ練習場・グラウンドなど活動の選択肢が多い 会員費用363万円と居室購入代金の二本立てで初期費用が高い
所有権付きで資産として残り、転売・相続ができる 会員資格は転売できない(公式FAQ)
夕食が「なだ万」監修メニュー、減塩・低カロリーの選択も可能 治療目的の制限食には対応していない(公式FAQ)
24時間有人フロントに居室から直接連絡できる 施設内で介護を完結する仕組みではない

公式に掲載されている入居者の声

公式サイトには、入居者本人のコメントが掲載されています。

「今までとは一味違う喜びに出会えて幸せに暮らしています。」
— Tさん(2011年 入居)

「ここにしかない、生き生きした雰囲気を気に入っています。」
— Sさん(2011年 入居)

「新しい出会いもあり、これまでの出会いも大切にできることが魅力です。」
— Oさん(2010年 入居)

※出典:スマートコミュニティ稲毛公式サイト(https://go.smartcommunity.co.jp/lp/tour_with_meals#point3)

第三者の見学レポートで報告されている様子

三井不動産のケアデザインによる施設見学レポートでは、ゴルフ練習場で家族と体を動かす入居者や、ダイニングで夫婦・仲間と晩酌を楽しむ姿が報告されています。ゴルフコンペなど住民主催のイベントも継続的に開催されています。

一方で同レポートは、介護が必要になった場合に住み替えが必要になる可能性を検討課題として挙げています。この点は次章で詳しく整理します。

※出典:三井不動産のケアデザイン「施設見学レポート」(https://www.care-design.net/report/report005.html)。同レポートの入居者数などの数値は取材当時のものです。

スマートコミュニティ稲毛のデメリット・契約前の注意点

検討者から最も多く挙がる懸念を、公式情報にもとづいて6点整理します。いずれも「向かない人がいる」という趣旨であり、施設の欠陥という意味ではありません。

デメリット1:初期費用が二本立てで高額になる

会員としての初期費用3,630,000円(お一人・2024年6月現在)に加え、居室の購入代金が必要です。居室価格を公式「ルームタイプ」(2026年6月現在)で見ると、最も安いA2・B3 typeでも合計853万円程度、G1棟なら2,253万円程度になります。一般的なシニア向け賃貸住宅のように「敷金・礼金だけで住み替える」形にはなりません。

デメリット2:会員資格は転売できない

住戸は転売・相続ができますが、スマートコミュニティの会員資格そのものは転売できません(公式「よくあるご質問」)。住戸を引き継いだ方が共用施設を使うために改めて入会手続きや費用が必要かどうかは公式サイトに明記がないため、相続や売却を前提に検討する場合は事前確認が必須です。

デメリット3:食事付きが前提の月額設計

基本コースは朝夕の食事付きで113,630円です。自炊中心の生活をしたい方向けに「お食事自由コース」の用意はありますが、公式サイトに金額が掲載されていません。自炊にすると月額がいくら下がるのかは、問い合わせて確認する必要があります。

また、治療目的の制限食には対応していません(公式「よくあるご質問」)。持病で厳密な食事管理が必要な方は、この点を最初に確認してください。

デメリット4:介護は「施設内完結」ではない

入居後に要介護状態になった場合、クラブハウス内に併設された関連会社「スマートケア居宅介護支援事業所」の常勤ケアマネジャーが、要介護認定の申請代行やケアプラン作成を行います(公式「よくあるご質問」)。

ただしこれはケアプランを作り外部の介護サービスにつなぐ仕組みであり、介護付有料老人ホームのようにスタッフが24時間常駐して施設内で介護を提供する形ではありません。重度の介護が必要になった段階で住み替えを検討することになる可能性は、あらかじめ想定しておく必要があります。

デメリット5:駅から離れている

最寄りのJR稲毛駅からバスで約18分、タクシーで約13分です。日常の買い物や通院は、コミュニティバスやレンタカーなど施設のサービスを利用する前提になります。車を手放したあとの移動手段を、見学時に必ず確認してください。

デメリット6:管理費・修繕積立金は住み続ける限りかかる

施設利用費とは別に、管理費8,000〜23,000円と修繕積立金5,530〜14,370円が毎月かかります(公式「物件概要」・情報登録日2026年2月3日)。とくにG1棟は管理費が21,000〜23,000円と他棟の2倍前後です。修繕積立金は築年数の経過とともに値上げされるのが一般的なため、長期の資金計画で見ておくべき項目です。

他の高齢者住宅との費用・サービス比較

スマートコミュニティ稲毛が他の住まいとどう違うのかを、住まいの所有形態・費用・介護体制で比較します。

  スマートコミュニティ稲毛 シニア向け分譲マンション(一般) 介護付有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅
住まいの所有 所有権(資産になる) 所有権(資産になる) 利用権(賃貸的) 賃貸(借りる)
入居対象 原則50歳以上・自立 多くは自立〜 要介護1以上が多い 60歳以上
初期費用の目安 会員363万円+居室490万円〜 物件購入代金 0〜数千万円(入居一時金) 敷金(家賃数か月分)
月額費用の目安 約12.7〜14.8万円(単身・管理費込) 約10〜25万円 約20〜40万円 約10〜30万円
コミュニティ・交流 ◎(大規模クラブハウス・1,000人規模) △(物件による) ○(施設内) ○(施設内)
24時間見守り ○(フロント直通・有人対応) △(物件による) ○ ○
介護サービス △(併設の居宅介護支援・外部事業所と連携) △(外部利用) ◎(施設内完結) △(外部利用)
自由度・プライバシー 高(自分のペースで生活) 高 中(施設ルールあり) 高

スマートコミュニティ稲毛は、住まいが資産として残る「分譲」でありながら、大規模なコミュニティ施設での交流や活動を楽しめる点が特徴です。「介護施設に入るのはまだ早いが、ひとりの暮らしには不安がある」「同世代の仲間とアクティブに過ごしたい」という自立したシニアに向いています。

逆に、すでに介護が必要な方、駅近の利便性を重視する方、住み替えの身軽さを優先する方は、シニア向け賃貸住宅やサービス付き高齢者向け住宅も含めて比較することをおすすめします。

スマートコミュニティ稲毛の入居条件・退去条件

年齢制限 原則満50歳以上(50歳未満でも別途審査により入会可能な場合あり)
介護度 入居時自立のみ
※入居後に要介護となった場合は、クラブハウス内に併設のスマートケア居宅介護支援事業所がケアプラン作成等を行います。
認知症 要相談
入会条件 スマートヴィレッジ稲毛に入居または入居予定であること/原則満50歳以上であること/健康的に自立した日常生活を送ることができること/入会審査申込書の提出と承認/費用の支払能力・納付能力があること/暴力団もしくは反社会的団体の構成員や家族でないこと、刑事事件の履歴がないこと
退去・売却 住戸は転売が可能。管理費・修繕積立金の支払い義務は次の所有権者へ移ります。会員資格は転売できません。
ペット 飼育可(ペット飼育細則の遵守と飼育申請書の提出が必要)

※出典:公式サイト「施設利用費・ご入会条件」(2024年6月現在)および「よくあるご質問」。

スマートコミュニティ稲毛のサービス

便利なサービス

No. サービス内容
(1) 住空間のフロントサービス
(2) クラブハウスのフロントサービス
(3) ゲストルーム
(4) コミュニティバス
(5) 生活援助サービス(くらし楽々サービス)(※ご利用は有料です)
(6) ペットとの同居も可能
(7) スマコミレンタカー

安心のサポート

No. サービス内容
(1) 入口ゲートでの24時間有人対応
(2) 24時間フロント直通のインターホン
(3) 内廊下設計
(4) 防犯カメラ設置
(5) 警備スタッフによる巡回

健康・医療・介護のサポート

No. サービス内容
(1) 充実の運動設備で健康増進
(2) クラブハウスの保健室で健康管理
(3) 近隣の医療機関との協力
(4) スマートケア居宅介護支援事業所を併設(常勤ケアマネジャーが対応)
(5) 近隣介護事業所等との連携

スマートコミュニティ稲毛のアクセス(所在地・交通)

施設名 スマートコミュニティ稲毛
所在地 〒263-0005 千葉県千葉市稲毛区長沼町93-1(クラブハウス)
※居住棟の所在地はA・B棟が長沼町25-1、G1棟が長沼町79-17です。
アクセス(バス) JR稲毛駅東口、京成バス1番乗り場「こてはし団地」行に乗車。「長沼」停留所下車まで約18分、下車後徒歩約2分。
アクセス(タクシー) JR稲毛駅東口のタクシー乗り場から乗車。スマートコミュニティ稲毛まで約13分。
アクセス(高速バス) 東京駅八重洲口から「ちばきたライナー」に乗車、「長沼」停留所まで約60分、下車後徒歩約2分。
電車での所要時間 JR稲毛駅まで、東京駅から約35分・秋葉原駅から約45分・千葉駅から約5分。

※出典:公式サイト「交通アクセス」。

空き状況の確かめ方は、この記事の前半にある「スマートコミュニティ稲毛の空き状況」の節にまとめています。

よくある質問(FAQ)

スマートコミュニティ稲毛の費用はいくらですか?

初期費用はお一人で3,630,000円(入会金2,090,000円+施設利用権利金1,540,000円・消費税込)、月額の施設利用費は朝夕付コースで113,630円です(公式サイト・2024年6月現在)。これに加えて居室の購入代金(490万円〜・公式「ルームタイプ」2026年6月現在)が要り、管理費・修繕積立金が毎月かかります。

スマートコミュニティ稲毛の生活費は月いくらかかりますか?

単身の場合、施設利用費113,630円に管理費・修繕積立金を加えて月およそ127,160〜147,830円が目安です。ご夫婦2人(G1棟)なら月およそ250,390〜253,450円になります。水道光熱費・固定資産税・医療費・駐車場代(6,000円〜)は別途必要です。

スマートコミュニティ稲毛のデメリットは何ですか?

主なデメリットは、会員費用と居室購入代金の二本立てで初期費用が高額になること、会員資格は転売できないこと、JR稲毛駅からバス約18分で駅近ではないこと、そして施設内で介護が完結する仕組みではないことです。重度の介護が必要になった段階で住み替えを検討する可能性があります。

スマートコミュニティ稲毛の評判・口コミはどうですか?

共用施設の充実とコミュニティの活発さが評価される一方、立地と費用構造、介護が必要になったあとの体制に懸念が集まる傾向があります。公式サイトには入居者本人のコメントが、第三者の見学レポートには活動の様子が掲載されています。

スマートコミュニティ稲毛に空きはありますか?

公式「物件概要」の販売戸数は、3棟あわせて50戸です(A・B棟6戸/D棟15戸/G1棟29戸・情報登録日2026年2月3日・2026年9月21日確認)。E棟・F棟は完売と表示されています。公式サイトで分かるのは棟ごとの戸数までで、間取り別の空きは載っていません。登録日から時間がたっているため、希望の間取りが残っているかは公式への問い合わせで確かめてください。

スマートコミュニティ稲毛は賃貸で借りられますか?

公式サイトが案内しているのは購入(分譲)で、「よくあるご質問」にも賃貸の記載はありません(2026年9月21日確認)。所有者が住戸を貸しに出せるかどうかも、公式サイトでは確かめられませんでした。借りて住みたい場合は、公式へ直接お問い合わせください。

スマートコミュニティ稲毛は何歳から入居できますか?

原則満50歳以上で、健康的に自立した生活ができる方が対象です。50歳未満の方でも、別途審査により入会が認められる場合があります(公式サイト・2024年6月現在)。

要介護になったらどうなりますか?売却や相続はできますか?

入居後に要介護状態になった場合は、クラブハウス内に併設された「スマートケア居宅介護支援事業所」の常勤ケアマネジャーが要介護認定の申請代行やケアプラン作成を行います。住戸は区分所有権付きのため転売・相続が可能ですが、スマートコミュニティの会員資格は転売できません(公式「よくあるご質問」)。

スマートコミュニティ稲毛の運営会社情報

社名 株式会社スマートコミュニティ
所在地 〒263-0005 千葉県千葉市稲毛区長沼町93-1
設立 2004年7月22日
資本金 499,000,000円
代表者 代表取締役会長 宮本雅史/代表取締役社長 染野正道
従業員数 174名(2025年3月末・グループ合計)
事業内容 高齢者の生活防衛支援を目的とした諸事業/アクティブシニア向けコミュニティ型レジデンス「スマートコミュニティ」の開発・運営/日本版CCRCの啓蒙・普及活動 ほか
公式サイト スマートコミュニティ稲毛 公式

※出典:公式サイト「会社概要」(2025年3月末時点)。

※本ページの費用・戸数は公式サイトの掲載内容にもとづく目安です。実際の販売価格や空き状況は住戸ごとに異なり、時期によって変動します。